<人事考課>
人事考課としては、年に何度か自己評価を上長と面談し申告する制度を採っている。内容としては、自分の決めた目標に対して、どれだけ達成出来たかを話し合うものとなっており、そこにはノルマはなく、達成感は少ない。キャリアシートや面談等の仕組みは、形だけになっているようにも思える。また、その申告を人事部等がどの程度把握しているのかも、まるでわからないため、モチベーションを上げることが非常に難しい。成果がしっかりと評価されているかというと、疑問を感じる。<男性優位>
年功序列、男性優位の会社の為、女性社員にとってはあまり良い環境とは言えない。総合職の男性は、はっきり言って能力がなくとも歳を重ねれば課長クラスにまでには昇進する。そのため、あまり能力のない上司や管理職とも上手くやっていく協調性が若手社員には求められる。また、役職のつく女性が非常に少ない(それでも最近は何人かいるが)。そのため、言い方は悪いが長く働く男性には優位だが、バリバリ上を目指して働きたい女性にはあまり良い会社ではないように思える。
<営業部員と昇進>
現時点で高いシェアを保っている製品が多いので、それを如何に守ってキープしていくかというのが営業の重要な役目となっており、キツはないが仕事のやりがいは少ない。よって、所属している部署にもよると思うが、新規性(自分が携わって会社や事業部に貢献した)という面ではあまり経験できない。人事評価については、一部の強力なコネ(経営陣の筋)を持っていれば別だが、営業部の傾向として、他部署の同期社員より昇給していくタイミングが遅い。
<コネ>
同族企業だけあって、本社や主要拠点の重要な役職は役員の一族が多いと聞く。コネ社員も多く、縁故入社したものは破格のスピードで出世を遂げていく。それを見てやる気をなくしている人がいるのもまた事実。それなりの規模の会社であるため、社員の出身大学は旧帝大をはじめ、早稲田、慶應も多いが、あまり名前を聞かないような大学出身者もおり、そういった社員は決まってコネ入社というのが暗黙の了解である(コネ入社にも早慶クラスの社員はいるが)。
<出世の早さ>
年功序列が基本であるため、30代の半ばまでは出世のスピードに差はないが、管理職になってくる40代頃から差が見えてくる。また、管理職ポストが空いているかどうかも重要な要素であり、管理職になってからは部署のポストの空き状況より明らかに出世のスピードに差が生じているケースが見受けられる。基本的に人事ローテーションはないため、初期配属の部署によってもある程度出世の速さが変わってくる。前述の通り、営業部は出世が遅い傾向が見える。叩き上げでも、中途採用でも、出世しやすさは変わらない。学閥も一部ではあるが存在しており、明らかなコネ入社社員の優遇も散見されるので、出世のスピードは公正公平なとは言えない。
<形式だけの成果主義>
一応成果主義をうたっているが実質は半年功序列。ほぼ全員が同じタイミングで同じだけ昇給する。人事評価については、年功序列ですべて決まるため、ないようなもの。博士や修士の方が、スタートが上からの分、昇進は早い。学部卒の同期は、数年の差さえあれども、基本的にはみんな一斉に昇進、年収に関しても残業代で差が出る程度でその他の要因で変わることは少ない。査定に関しては不透明な部分が多く、仕事の不出来で賞与に関して影響はほぼない。
仕事を評価されていたかどうかに関しては30歳過ぎ位で昇格するかどうかでしか本人はわからない。職制に上がってからは、ポストに限りがあるので、部課長職になれるかどうかは運次第。